INTERVIEW

天窓のある暮らし

Jerry`s Cabin

Jerry Ukai

ジェリー鵜飼

イラストレーター・アートディレクター

ー完成したばかりの
八ヶ岳のアトリエ
鵜飼さんにとっての
アトリエ(別荘)とは?

別荘を欲しいなと真剣に
考え始めたのは10年位前かな
カメラマンの見城くんにcabin porn を
教えてもらったのがちょうど
そのタイミングだった
マウンテンリサーチの小林さんの
川上村の別荘と同時に知って
いいな、狭くてもいいから欲しいなって
思ったんだよね。

ここでは薪割ったり、
子供とハイキングだったり、
東京じゃ味わえない野良仕事
あとは絵をかいたり、サイクリングしたり、

ーどんなコンセプトで
作ったんですか?

建築の本とか読むのが大好きだったけど
お金がいくらあっても足りないから
ヴィンテージの名作家具は禁止!(笑)

ニュージーランドとかの
ハイカーが泊まるハットとかあるじゃない
あれって名作家具とかないし
簡素だけど良いよね。
山登るし、あの雰囲気も大好きだし、
あの感じにしようと思ったんだよね。

友人で大工の野上くんにそのまま伝えた

リビング壁の一部にクライミングウォールが
これは山好きのjerryさんのアイデア
娘の六花ちゃんが汚さないかと心配だとか

jerryさんお気に入りのバスルーム
モルタル壁とガルバリウムのバスタブが印象的

ー最初からバスルームの
イメージはありましたか?

いや、全然なかった(笑)
最初は天井もあって
少し薄暗かったんだよね。
そしたら野上くん(大工さん)が
天井ない方が絶対いいよ
天井ぶち抜こうっていうんだよ。

それで天井無くなったら、
「これ天窓イケるんじゃない?」って
みんな(大工さんたち)が
「それ絶対やるべきだよ」って(笑)

天窓が印象的なバスルーム
森の中のアトリエらしく天窓から
八ヶ岳の自然を楽しめる

ーバスルームでは
どんな過ごし方を?

真っ暗にするとね、星がよく見えるんだよ
たまにキャンドルだけで
お風呂に入ったりしてるよ
月はもっとよく見えるね

天窓はベルックス社製
スカイビューシリーズFSフィックスタイプS06サイズ
1136mm ×1175mmと大きなサイズだ
さらに森がよく見えるよう、クリアガラスを採用

工事は天窓専門店スタッフ瀬戸・佐藤が担当

最大サイズの窓を採用したことで
LDKまでやわらかな光が届く設計

写真は工事中のバスルーム

ーLDKはどんな
こだわりがありますか?

キッチンはビルトインには
したくないと思ってた
なんかカッコよすぎちゃうから

参考にしたのは海外の
オフグリッターの家だね
お金もかからないしね

冷蔵庫もなくて、
アウトドア用のクーラーボックスのみ
冬はバルコニーが冷蔵庫になるし(笑)

ここでは快適なものとか
そんなに必要じゃないし

ほんとはスマホも見たくないんだけど
たまにインスタとか見たくなっちゃうけどね(笑)

キッチンは海外の実験用テーブル
天板がホーローなので水に強い
シンクもブラックのシンプルなものを

ここ(薪ストーブの前)は
一番の特等席なんだけど
娘と奥さんがいつも座っててさ
なかなか座らせてくれなんだよ(笑)

薪ストーブは
名品バーモントキャスティング社製
イントレピッドⅡ

ここでは自宅(東京)では
できないことを体験する
そのなかでも薪割りはやり始めると
止まらないくらい楽しいよう

実はまだ未完成のjerryscabin
森の生活は始まったばかりである